第8回・第9回水島地域救急総合診療勉強会を開催しました

2017/11/09


 10/25、11/8に、倉敷中央病院の國永直樹先生を講師にお招きして、定例の水島地域救急総合診療勉強会を開催しました。
 10/25は25名、11/8は21名の参加でした。参加者も岡山協立病院初期研修医や看護学生、倉敷中央病院の初期研修医・後期研修医・当院ベテラン医師・手術室のお姉様看護師など幅が広がっています。

 第8回(10/25開催)は、(1)「真夏の意識障害」で甲状腺クリ-ゼで重症度・緊急度の高い症例、(2)激しい腹痛にてQQ車で来院した門脈気腫を呈した症例(カンピロバクタ-腸炎だったらしい…)、(3)高齢発症の結核性関節リウマチ…と盛りだくさん。
 「臓器の気持ちになる → 臓器に水が足りているのかを考える」 「ABCの安定化」 「腸炎時の問診で絶対に聞かないといけないこと → 海外渡航歴・抗菌剤内服の有無」などを学びました。
 学習会のあとは、恒例の懇親会。水島地域にある“たぬき”でおいしい食事とおいしいお酒、そして何よりも医療に対して熱い思いを語り合う心地よい時間となりました。

 第9回(11/8開催)は、(1)「悪寒を伴う高熱で軽度の下腹部痛 → カンピロバクタ-腸炎だった」、(2)「妊娠は100%ないと言い切ったショックのある異所性妊娠の症例」+國永先生のしくじり症例分析。
 「腸炎の問診の追加で職場環境についても重要だった(鶏肉をたくさん扱っていた)」 「帰宅させていい腸炎の基準は? 脱水時、水分摂取量でなく、排尿状態を確認せよ。低Kイオンバランスのチェック。帰宅時はバイタルサインを記載せよ。」 「妊娠は、可能性を聞くので無く、最終月経とその前の周期。絶対。CTは死のトンネル。ABCの安定化」 など学びました。
 今回は4人で韓国料理屋へ。倉敷・水島地域における救急・地域医療、専門医制度の今後、後継者育成、職場環境改善、職業と家族などたくさん元気の出る話で盛り上がりました。
 13年間救急をやってきて、いろいろな人や施設間のつながりを感じる今日この頃です。さらに広げていきたいですね~。
次回は12月27日(水)年末の開催です!

(救急外来・多賀)

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