患者の立場に立った医療の実践のために学び、地域医療に貢献する医師を養成します
水島協同病院 院長山本 明広
私たちが初期臨床研修で大切にしている視点についてお話します。当院は、地域の中規模病院での少人数できめ細かい研修指導が特徴です。プロフェッショナリズムの獲得という課題がありますが、今後、医師として人生を歩んで行く中で、最初の2年間に医師としてのやりがいを実感することと、自己学習能力を身につけていただきたいと考えています。
当院のプログラムでは、①基本的な診療能力の獲得のために、毎月、研修状況の振り返りと、指導医会での情報共有で、一人一人の到達状況に合わせた指導を行っています。また、②患者さんの問題を総合的に把握し、解決をめざす視点をもつために多職種での病棟カンファレンスを重視すると同時に、③研修医がチーム医療の一員として行動できるよう、病院全体で医師研修に取り組む文化を大切にしています。
研修医が医師としてのやりがいを実感するのは、「患者さんから学ぶとき」であり、「医療チームの一員として頑張れるとき」です。患者さんの抱える問題をきちんと解決してゆく中で、「学び」を実感してもらえるように、研修医の自主性を重視した指導を工夫しています。
ともに学び、社会人として成長しましょう。